Mer De Noms: A Perfect Circle


2000
Mer De Noms: A Perfect Circle
アメリカのロックバンド、ア・パーフェクト・サークルの1st

Toolのヴォーカルとして知られるメイナード・ジェームス・キーナン(Maynard James Keenan)がToolのギター・テックのビリー・ ハワーデル(Billy Howerdel)の作った曲を聴いて気に入ったことから結成されたバンド。

メイナードもビリーもToolにかかわっていいる人間なので音楽性の基盤には暗い雰囲気のヘヴィ・ロックというものがありますが、こちらにはToolの持つグロテスクで陰鬱な孤高の世界観のようなものは感じられず、代わりに穏やかさ、しなやかさが強く感じらます。作曲のタイプも異なっています。割とシンプルな作曲で、叫んでいるようなギターや複雑怪奇なドラミングやギターみたいなベースを期待すると肩透かしを食らいますが、これはこれで聴きやすくて良い。他にもコーラスなどToolではあまり聴けない要素を取り入れています。長さも最長のものでも5分以下で気軽に聴け、幅広い人にアピールできる要素を持っていると思います。難点を挙げるとすれば、アルバム後半がダレることでしょうか。良曲がアルバム前半に偏ってるのと、若干曲が金太郎飴な印象なのでアルバム通して聴くと最後のほうは「もういいかな」て思ってしまう。まーこれはToolにも言えることなんですが。

ダークさの中に光るものがある#1"The Hollow"、#4"Judith"
優しげな歌が心地よいバラードの#6"3 Libras"メイナードのラップ調の歌が聴ける#10"Thinking Of You"あたりがオススメです。

APCはPVも良いですね。