【最後の一撃】スティング/The Sting


アメリカ(1973)/コメディ,クライム/ジョージ・ロイ・ヒル監督/ポール・ニューマン,
ロバート・レッドフォード,ロバート・ショウ,チャールズ・ダーニング

【あらすじ】
1932年のアメリカ。若き詐欺師のフッカーと、彼の師ルーサーのコンビはギャングの下っ端をまんまとはめ、大金を手にする。予想外の大金に大喜びする2人だったが、その夜ルーサーは何者かに殺害されてしまう。2人が騙し取った金はニューヨークを牛耳る大物ギャング、ロネガンのものだったのだ。フッカーは復讐心を胸に、かつてルーサーから紹介された伝説的な詐欺師、ゴンドーフのもとに向かう。

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【満足度】★★★★☆

映画好きはだれもが見たことがあるとかないとかなコメディ映画の傑作中の傑作。午前十時の映画祭にて観賞。
ギャング、詐欺、金、復讐。これだけ聞けばドロドロの復讐映画をイメージしそうですが、まったく正反対のなんとも痛快な映画でした。主人公達が街で一番ヤバいギャングに勝負を仕掛けようというのに、皆まるでちょっとイタズラをするかのように楽しげで、彼らに愛着を持たずにはいられず、グイグイと映画に惹きこまれて行きました。詐欺師たちの鮮やかな騙しが次々繰り出されていくのと軽快な音楽が本当に楽しい。基本的に主人公サイドのワイサイドゲームだったので、もっと本格的な三つ巴や騙し騙されの攻防戦が見たかった気もするけど、それをやっちゃうとこの映画の爽快感やしてやったり感はでなかっただろうから、この脚本がベストなのかなとも思う。あ、でも殺し屋の存在意義はちょっと分からなかったかな……。
とにかく、この爽快感はクセになりますね。何度でもみれると言われるのも納得の名作でした。

【こんな人にオススメ!】

  • 知恵を使って戦う物語が好きな人
  • 軽快でお洒落な雰囲気が好きな人

【私的名シーン!】

  • ラストシーン トリックには薄々気付きながらも「えっ!」と思わずにはいられない。その次には「一本取られた!」。最後の最後までワクワクする最高のラストでした。それにしても、あの鼻をこする合図がカッコイイ。一度使ってみたいものです。